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瀬戸内海環境会議

本当の食により地域と住民が繋がっていく(カリフォルニア・ベイエリア報告②)

アリス・ウォーターという名前の人を、私は正直言ってよく知りませんでした。ただ数年前から、サンフランシスコ郊外のバークレー市にある中学校が菜園を作り、それが大きな動きになっていること、またホワイトハウスにオーガニック菜園が作られ、それを進めてきたのが著名な料理家であったこと、などの情報が気になってはいましたが、それらの全ては上手く繋がらず、断片的なニュースとしての理解でした。そのキーになるのが一人の料理家であったことを突き止めたのは、『食育菜園・エディブルスクールヤード(家の光協会)』を読んでからのことでした。 20157572023.jpg

人種も生まれ育った状況も家族状況も違う子供達が通う「マーティン・ルーサー・キングJr中学」は非常に荒れていましたが、その原因を突き止めていくと、朝食を食べない(食べさせてもらえない)子供、ジャンクフードばかりで手作りの食事を食べた経験の無い子供が非常に多く、家庭環境、また食生活に大きな問題があるということが分かりました。時は1994年、子供たちの非行や問題行動に食が関係していると人々がまだ気が付かない時代、この都会生活、現代生活の盲点に気が付いたのがアリス・ウォーターとこの中学の校長先生でした。
それ以来彼らと先生達、そして親たちは、子供たちが食べられる菜園を作り、それを育み、料理し、残渣をまた大地に戻すという命の繋がりでもって学んでいく、そんな教育を始めたのです。そしてそのことが現在はホワイトハウスまで広がっていったのです。

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 この学校に足を踏み入れる時、アポイント無しの日本の訪問者、しかも素性も目的も知らない人間を受け入れてくれるかどうか不安でしたが、拍子抜けするほど快く受け入れてくれました。実はこの中学には世界中から日々訪問者が来ているのです。アフリカやアジアでも命の教育が注目されていることから、受付で日付とサインを記入し、入校シールを貼れば学内の全てのことを見せてくれるのです。
ここには生徒と教師、および様々な協力者とで運営されている食育菜園があります。その菜園の隣にはキッチン、野菜の残りを堆肥化するコンポスト、残りを処理する鶏小屋、小さな池、はたまたピザやパンを作る窯まであります。ここで種や苗から作物を育てて調理し、食べ、そしてまた大地に戻していきます。当日も数クラスがこの作業をしていました。邪魔しないようにソッと見ていると、恐らく通常の授業にも馴染まなそうな生徒に、教師が植物のことで声をかけていました。他の授業には答えらしきものがありますが、ここでの答えは一定ではなく、その「こと」についてどう感じるか、これが答えであるように見受けられました。わらの上で座り、土を触り、命を育む彼らはこの菜園という無限のフィールドで何を見つけていくのか――。かつての荒れた学校から、世界中の教育者、社会を変革しようと努力する人々を引きつける学校へと変貌したこの学校、そしてその子供たちは、見ず知らずの訪問者に対してもプライドとも言える気高さ、誇らしさを感じさせていました。
食の問題は社会全体の問題です。解決は容易ではありませんが、その視点に立つと子供達に教えてもらうことがたくさんありそうです。そんな子供達の表情に学ぶために、いつかまたここに帰って来たいと思います。

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