ホーム>スタッフブログ>瀬戸内海環境会議>フランスの有機野菜事情(フランス、パリ郊外卸売市場)
瀬戸内海環境会議

フランスの有機野菜事情(フランス、パリ郊外卸売市場)

東京築地市場の数倍はあろうかという卸売市場の中で、生鮮を中心に市場を廻ってみた。
お供いただくのは後ほどご紹介を詳しくするが、日系人のパウロ・小山さん。このフランス・パリに来て18年、農場で有機野菜、自然栽培野菜を作ってこの市場に出荷されている。パウロさんの農場「KOORIN」が作る野菜は市場関係者からも信頼が厚く、各問屋を同行して廻らせていただいたが、彼自身の評価も野菜と共に高いことを気づかされた。パウロさんが来られた頃はまた有機野菜の市場も小さく、農家も問屋も小売店も育っていなかったという。しかし今は一2015628184355.jpg大産業に成長しており、問屋もそのトラックも大きくなったことにパウロさんも喜びを隠せない。
このフランス全土の食生活はご存じの通り、世界一と自負する。舌の肥えたグルメ・グルマンを唸らす食物はその生産者と流通関係者が支えている。そこの市場での大きな評価ポイントはまず第一に味である。そして有機食品への期待として何が一番かと尋ねると、それは何はなくとも「味」なのである。日本では「安全性」と答えるであろう、そしてアメリカでは「ヘルシー」と答えるであろう期待を大いに裏切られた。野菜、果物が元気で育って、農薬や肥料の毒が入っていなければ、そして本来の食の原点である野菜は旨いに決まっているし、実際にそれがフランスの市場評価である。また念のために付け加えるが有機野菜は有機の種から作るのが大原則である。もし有機と書いてあって種が有機と違っていたらこれは重大なルール違反である。販売が一切出来なくなる。

問屋に並べられたいろんな野菜果物をつまんで食べてみるが、そのおいしさに言葉をなくす。もちろん今回食べたのはBIO(ビオ)と呼ばれる有機野菜、有機果物である。しかし、本当に旨いのである。また近年はフランスの地場もの、出来れば近郊ものが好まれる傾向にあるという。それは燃料費や人件費、地球を壊しかねない不必要な時間とコストをかけることよりは、なんと言っても地産地消なのである。この傾向はアメリカでも顕著になってきているが、フランス人はとにかく一度決心したら、一度判ったら誰が、どこの国が文句を言おうが異論を唱えようが、一度判ったら突き進むのが頑固なフランス人なのだと聞かされた。
2015628184429.jpgこのBIOという食の安全にも関係する有機の流れの加速化は、10年前に起こったBSE問題がすべての発端という。目の前に食べ物はあるが、それが見た目は大丈夫だが、食べられないという現実をヨーロッパの人々は経験したからである。
  それ以降農薬の使用についても新に厳しいルールが定められた。そのため農薬は便利だが、環境を壊し、人間の体を蝕むのだと言うことが国民一致した意見として認識されている。蜂がいなくなったのは農薬という毒をまいたからだとしっかりと国民は認識している。日本でそんなことを言うことはタブーであるし、メディアは伝えない。ここではちゃんと伝えるのがメディアなのである。しかしそんな国やメディアについてもインテリ始め、ほとんどの人が完全なる信用はしていない。新聞に至っては日本の半分以下の信用度しかない。それは日本の新聞が信頼されているという意味ではなく、『メディアとは権力に阿り、企業からのPR費というお金で成り立っている私企業である』という正常な理解が半分の信頼度にとどめているという理由である。きわめて大人の国である。当たり前の話が通じるところなのである。
そのフランス人の意識が功を奏して、市場関係者の意見ではあるが、『約2割~3割の野菜果実は有機栽培ものが流通している』とのことであった。そして近年はその勢いは増しているということであった。

市場から移動して世界的に広がる量販店『カルフール』を見てきたが、BIOと呼ばれる有機の売り場がしっかりしていた。その売り場全体での割合は有機が2割、慣行栽培が8割というところだろうか。
201562818465.jpg雑貨、家庭用品のBIO売り場も充実していた。安い物を大量に売ることを目的とした量販店でもこのレベルに達しているのは、国民がよく理解しているという事を如実に示す良い証拠だと思う。味が良く、安全が高く、健康に寄与するものが有機食品であるという当たり前のことがこの国では定着している。そしてアメリカ同様にその価格はどんどん安くなってきている。そのことがお客を増やし、売り場を増やし、農地はどんどん有機に生まれ変わるという善循環が起きているという。

カルフールの後はショッピングセンター内にある自然食品店によってみたが、品揃えが豊富であることに驚かされる。肉の売り場や魚の売り場もBIOである。
2015628184643.jpg肉のBIOの意味は有機の餌で育てたという意味であり、魚のBIOとは天然物、もしくは養殖でもその餌はすべて有機の餌で育てたと言うことである。特筆すべきは客層がすべての世代を網羅していること。日本では大まかに言うと、妊婦さんを軸に1つ(妊娠前と子育て)、団塊の世代を軸に1つあるだけであるが、ここではすべてのジェネレーションが有機を求めるのである。また店員がかっこいいし美人が多いという印象がある。つまりクールでいかす仕事なのである。社会のいまと未来を考えてすべての世代が味と安心と健康で繋がる、これがこのフランスの有機市場であろう。まさに有機的に繋がっているのである。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.setonaikai-e-c.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/10

お買い物のご案内

ご注文について

ご注文は、オンラインショップの買い物かご、メール、お電話にて承ります。

お届けについて

【送料】全国一律360円(税込)
※離島への発送は行っておりません。 

返品・交換について

   原則としてお客様都合による返品はお受けできません。

 
【商品に不備があった場合】
商品には万全を記しておりますが、万一商品に不備があった場合(誤品配送・破損・汚損等)は商品到着後、3日以内にご連絡のうえ、着払いにて商品をお送りください。 代替品と交換、または返金させていただきます。 但し、お客様都合により、商品のお受け取りが遅れた場合、対応できない場合もございますので、予めご了承ください。

お支払いについて

お支払いは、銀行振込・代金引換がご利用頂けます。

 

お問い合せ先

お問い合わせは、メール・電話・FAXにて承っております。

 

東京都大田区田園調布1-49-3 いのちの素
TEL:03-5483-8839

 

営業時間:9:30~17:30
定休日:土日祝・年末年始