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瀬戸内海環境会議

自然栽培野菜を心待ちにするパリの人々(フランス パリ市内)

パウロさんの農場の籠の中にはたくさんの野菜が出荷を待っていた。夕方になると大型のバンでパリに繰り出すというので同行させていただいた。田園地帯を抜け、パリの町並みが近づく。公民館の施設に人が待っていた。バンが近づくと数人の男女がその荷台からテキパキと野菜を下ろしていく。その公民館の中にどんどん野菜の籠を搬入していくのだ。あいにくこの日は雨の日だったが、たくさんの籠が到着するなり多くの人がどこからともなく集まってきた。実はこの人達は質の良い自然栽培野菜の消費者さん達で、このパウロさんの農場と年間契約で野菜をとっている人たちだった。
2015628165324.jpgパウロさんの農場KOORINは市場に出荷するのがその業務の中心であるが、舌の肥えた消費者の人達、本物の健康志向の野菜を欲しい人達の集まりからの要請にも応えている。今回の人達は毎週土曜日に購入してくれる集まりであった。この集まりの面白いところは1年間の野菜の料金は前払いというシステムであることだ。消費者は質の高い野菜が食べたい、農家は新鮮な状態でそれを提供したい、出来ればボリューム多く提供したい。それにはお互いが協力して行こうじゃないか、それにはまず消費者が年間契約して3ヶ月ごとに野菜の費用を前払いして農家の経済的な不安を払拭しよう。農家は安心してできる限り質の良い野菜を思う存分作り、消費者のニーズに応えようというものだ。

野菜を積んだバンが到着するなり、人が湧いたように次から次への集まってきた。普通の主婦であり、会社が土曜でゆっくりしているビジネスマン、リタイヤした高齢者、若いカップル、親子連れもいる。待ちわびた野菜を取りに来る人の客層は様々であり、消費者の層の厚さ、多様さを感じ取れる。この集まりは実はフランスの農務省が旗振りをして集まった人々だ。前任のサルコジ大統領は2020年までに口に入る食糧を慣行農法から有機農法へと大規模に進めようと目標を立て、農務省に指示をして生産者と消費者の繋がりを作るように進めてきた。消費者が地域で集まり組合を作り、その組合と農家を農務省がマッチングするという仕組みだ。それは国民の健康と安全、そして医療費負担の増大を抑えて財政上のより健全化を計ろうとするものでもある。
2015628171015.jpgつまり地産地消の野菜、それも安全性の高い質の良い野菜で国民を健康にして、薬や医療費の負担を減らして健全な国家運営、財政運営をしていこうということである。国民の質、国家の質を高めると為にはそれを食で叶えようとして、この国と国民は一体化しているのだ。そのためにはいままで許可してきた農薬を見直しして、環境や健康を損なうものを極力排除するという努力も忘れない。イギリスのトッドモーデンでもミツバチを守ろう、ミツバチと親しもうというパネルが町のあちこちにあったが、フランス国民も蜂がいなくなったのは農薬のきつい物を散布したからだという事は一般教養として認識されているようだった。この神経毒を使う農薬を廃止の方向で進めるフランスは、より美味しく健全な食で国家を強くする事を選択したのだ。
2015628171123.jpgこの日の集まり、この組合の代表であるクルード・フルーレイさんにインタビューした。
『フランス人は健康的だから、安心だからという理由だけで食を選んだりはしない。一番に大切なことは味、美味しいかどうかなのだ。われわれはパウロさんの野菜に目をつけた。実に旨いのだ。この野菜達からいつも新しい発見と喜びを得ることが出来る。これは最高の贅沢だ。』
また、どうしてこの活動がフランス中で広がったのかと聞いてみると、フルーレイさんは『ヨーロッパの中でも我がフランスは遺伝子組み換えの食品について先頭に立って反対している。国民の95%から98%は遺伝子組み換えはNOなのだ。怖さを知っているのだ。農薬を使った農業はもちろんNOであるので、これだけ人が集まってくる。それ以上にわれわれフランス人は次の社会を見ている。食はまた元のまともな状態に戻す必要があるのだ』とのことだった。

 

 

2012年9月19日のフランス2015628171243.jpgの新聞「ルモンド」には遺伝子組み換えの餌を与えられたラットの目を覆いたくなる写真が公開され、この狂ったバイオテクノロジーの恐ろしさがほとんどのフランス人の脳裏にたたき込まれた。これは餌の中に遺伝子組み換えのトウモロコシを11%から33%混入させ、それを食べさせる実験をカーン大学というところで行った。これらのラットは全身に腫瘍ができ、様々な病気を併発し、短命にその命を閉じる。
パウロさんに聞いた。『イギリスに端を発したBSE問題の時にヨーロッパの食の意識は完全に変わったのだ。危険な食は人間も社会も崩壊させるという事を身をもって知ったのだ。それ以来、食に対する考え方はまず安全、環境を破壊しないことが最重要課題であることをヨーロッパの人々は認識しているのだ』
大人が現状の社会を憂い、改善しようとしている。親たちは未来の子供達の事を考え、今やって良いことと悪いことを判断し、社会全体でシステムとして機能させているのだ。日本がこの意識になるにはあと何10年かかるのだろうか?

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フランスで高まる自然栽培への評価(フランス パリ郊外)

パウロ・小山さんの農場はパリから南に車で1時間ほど走った場所「ソワジー・シェル・エコール」という名前の場所。高速道路を経てなだらかな丘陵をいくか超えたところであり、大都会パリからたった1時間でも豊かな自然と数百年建っている建造物と生活の歴史を感じる町並みが広がっている。またここは放牧、田園地帯であり、フランスが自給率200%の農業大国、食糧大国であることを思い出させる。
遠くブラジルからここ「ソワジー・シェル・エコール」に渡ってきたパウロさんは、ブラジル生まれの日系ブラジル人だ。幼いときから農業者を目指し、サンパウロの農業大学を卒業してから当時貧困地帯であったブラジル北部に農業を広めよう、豊かさを広めようと大志を描いていた。自然栽培の可能性について学ぶことがあった。そのオリジナルは遠く1920年代にドイツに提唱者がいたが、1970年代にはフランス発信で、よりエコで健康的で本質的な農業の考えとしてブラジルに届けられた。その頃からパウロさんは強い興味を持っていたが、実施にはまだ至らなかった。その後日本から有用微生物を使っての農業技術が伝えられパウロさんとその仲間による大いなる努力で、ブラジルで最も安全で環境負荷のない、エコでおいしい農業畜産生産が始まり、ブラジルはもとより北米や日本からも注文が入るようになった。そんな折、パウロさんにフランスでの農業指導の話しが舞い込み、18年前に渡仏することになった。
2015628181358.jpgパウロさんはここフランスで思い切って自然農法を試みる。勇気がいった決断だった。なぜなら肥料を入れる有機栽培とは難しさが違う。自然の本来の力だけでちゃんと育つかというと、それは大変な冒険なのだ。永年有用微生物を活用しての堆肥作りから有機農業に専念してきたが、実はこの10年は堆肥も入れていない。つまり何も足さない「自然農法」に切り替えた。ただ行うことは作物を収穫してから根から下の深く根を張った土地をあまり深く耕さないこと。この作業の意味は好気性菌と嫌気性菌を混ぜないことだそうだ。毎年毎年この作業を10年繰り返してきた。畑の中に足を踏み入れたがふわふわ、ふかふかである。
また若葉の頃を除いては作物の周りの雑草も取らないことだそうだ。上の写真でも大根畑の中に雑草が生えているが、大根の生育を邪魔するほどその雑草は悪さをしない。「何も問題ないよ。少しぐらい草が生えていても大丈夫だ。必要だから生えているのだよ」とパウロさん。土に養分を与え、より完璧な土になるためには草も必要であるという。
2015628181549.jpg2015628181636.jpgこの農場KOORINには遠くはブラジルから、もちろんフランスからも研修生が集まる。給料ももらいながら勉強したあとは、みんな自然栽培に突き進む。有機農業の有機肥料といえども、それは土に何かを足す農法、土に不足分があるから物理的に外から入れるという考えであるが、自然栽培にはこの足し算の考え自体がない。自然のそのままの力を利用して、野菜やハーブをその力を十分に発揮させて育てるのである。
この夏公開された日本映画に『奇跡のリンゴ』がある。パリ行きの機内で初めて見たが泣けた。実話の主人公、木村秋則さんも約10年かけて無農薬リンゴを完成させるまでには苦闘の連続だった。人間の力もすごいが自然の力もすごい。自然本来の姿に人間もリンゴも戻れるのであると再認識した。
その本来の力を信じて世界中からこのパリ郊外の農場に人が集まる。本当の答えは自然の中にあるのだと信じている若者がパウロさんの後を歩いていた。
パウロさんは言う。自然をよく観察することだと。「土作りが大切という人がいるけれど、人間は土など作れない。土にいろんな物を入れて土がおかしくなった。われわれ人間はその土を自然の状態に戻すだけなのだ。その自然をよく観察することだよ。土がわれわれを育てているのだ」「そのためにはほっといてもダメ、手をかけすぎてもダメ。自然を観察して人間が何をすべきか土に聞くことだ』 映画「奇跡のリンゴ」もこのような考えだと思う。
 
ハウスのキュウリ畑を見せていただいた。するとそこにはおかしな光景が広がっていた。
2015628181736.jpg向かって右側のキュウリのほとんどが枯れて既に実も落ちていた。背丈も低い。ところが左側はまだ青々として未だにキュウリが弦にぶら下がっている。同じ時に播種した同じ自然栽培の土なのにどうしてか?という疑問にパウロさんが答えてくれた。
右は今年買った種、左は種取りして4年目の種から摂った自然栽培キュウリと言うことだった。
またトマト畑を廻ってみる。外気温1桁の外気から守られているとはいえ暖房を入れていないハウスの中、この時期にトマトがある。聞いてみるとこれも自家採取4年目の種から出来た自然栽培のトマトである。まさに鈴なりである。この季節にいまだ鈴なりなのである。
2015628181835.jpgこのトマトのストーリーはこうだ。まず有機の種の中で美味しいF1種のトマトを植えてみる。そして枯れた萎れたトマトから種を摂る。そしてその種を翌年に蒔き、その中でおいしいもの、形の良い物、量の多く採れる枝からまた種を採る。それをくりかえした4代目がこの写真のトマトである。段々と種はこの気候と土になれていく、そして人間が選抜していく。そのトマトと人間が気候と土に慣れさせていくに従い、本来の味を発揮していくという結論がこのトマトであるという。食べてみると実に旨い。この評価は後述するが、これのおいしさにパリジャン、パリジェンヌ、卸売市場はめっぽう参っているのである。
 F1種という人工の掛け合わせで作られた種は、この様に人間の力で再び自然に戻り、また土と気候に純化して命を輝かせる。このトマトやキュウリを見て、いままでのパウロさん達の苦労も忍ばれるが、自然栽培を進めてきた人間と自然のハーモニーのすごさを感じた。
種の力を引き出すのは人間と自然だ。種に人が水を与えないと発芽しない、人間が自然の力の偉大さを知り、種を知り、土に教われば本来の野菜のおいしさ、健康さを享受できる。自然栽培は人間の役割とは何か、土を知る、種を知る絶好の機会であると深く感じた。

昨年パウロさんはポルトガルのイダニャアレバー市からの招聘を受け、来年から当市で自然栽培を60ヘクタールで展開する。イダニャアレバー市の副市長がパウロさんの活動を聞きつけ直談判した。来年の秋からは彼はポルトガルの人となる。ポルトガルの経済が低迷して長いが、農薬や化学肥料、比較的安全と思われている有機肥料も使わず、市を挙げて自然栽培を実践する。目先や見かけの経済よりも永続する未来、健康と安全とおいしさの未来を選択するのであろう。物事はどんどん本質的なところに突き進んでいる。こんな動きのひとつひとつが確実に世界を変えている。パウロさんは日本人の血が流れる偉大な種蒔く人であった。

フランスの有機野菜事情(フランス、パリ郊外卸売市場)

東京築地市場の数倍はあろうかという卸売市場の中で、生鮮を中心に市場を廻ってみた。
お供いただくのは後ほどご紹介を詳しくするが、日系人のパウロ・小山さん。このフランス・パリに来て18年、農場で有機野菜、自然栽培野菜を作ってこの市場に出荷されている。パウロさんの農場「KOORIN」が作る野菜は市場関係者からも信頼が厚く、各問屋を同行して廻らせていただいたが、彼自身の評価も野菜と共に高いことを気づかされた。パウロさんが来られた頃はまた有機野菜の市場も小さく、農家も問屋も小売店も育っていなかったという。しかし今は一2015628184355.jpg大産業に成長しており、問屋もそのトラックも大きくなったことにパウロさんも喜びを隠せない。
このフランス全土の食生活はご存じの通り、世界一と自負する。舌の肥えたグルメ・グルマンを唸らす食物はその生産者と流通関係者が支えている。そこの市場での大きな評価ポイントはまず第一に味である。そして有機食品への期待として何が一番かと尋ねると、それは何はなくとも「味」なのである。日本では「安全性」と答えるであろう、そしてアメリカでは「ヘルシー」と答えるであろう期待を大いに裏切られた。野菜、果物が元気で育って、農薬や肥料の毒が入っていなければ、そして本来の食の原点である野菜は旨いに決まっているし、実際にそれがフランスの市場評価である。また念のために付け加えるが有機野菜は有機の種から作るのが大原則である。もし有機と書いてあって種が有機と違っていたらこれは重大なルール違反である。販売が一切出来なくなる。

問屋に並べられたいろんな野菜果物をつまんで食べてみるが、そのおいしさに言葉をなくす。もちろん今回食べたのはBIO(ビオ)と呼ばれる有機野菜、有機果物である。しかし、本当に旨いのである。また近年はフランスの地場もの、出来れば近郊ものが好まれる傾向にあるという。それは燃料費や人件費、地球を壊しかねない不必要な時間とコストをかけることよりは、なんと言っても地産地消なのである。この傾向はアメリカでも顕著になってきているが、フランス人はとにかく一度決心したら、一度判ったら誰が、どこの国が文句を言おうが異論を唱えようが、一度判ったら突き進むのが頑固なフランス人なのだと聞かされた。
2015628184429.jpgこのBIOという食の安全にも関係する有機の流れの加速化は、10年前に起こったBSE問題がすべての発端という。目の前に食べ物はあるが、それが見た目は大丈夫だが、食べられないという現実をヨーロッパの人々は経験したからである。
  それ以降農薬の使用についても新に厳しいルールが定められた。そのため農薬は便利だが、環境を壊し、人間の体を蝕むのだと言うことが国民一致した意見として認識されている。蜂がいなくなったのは農薬という毒をまいたからだとしっかりと国民は認識している。日本でそんなことを言うことはタブーであるし、メディアは伝えない。ここではちゃんと伝えるのがメディアなのである。しかしそんな国やメディアについてもインテリ始め、ほとんどの人が完全なる信用はしていない。新聞に至っては日本の半分以下の信用度しかない。それは日本の新聞が信頼されているという意味ではなく、『メディアとは権力に阿り、企業からのPR費というお金で成り立っている私企業である』という正常な理解が半分の信頼度にとどめているという理由である。きわめて大人の国である。当たり前の話が通じるところなのである。
そのフランス人の意識が功を奏して、市場関係者の意見ではあるが、『約2割~3割の野菜果実は有機栽培ものが流通している』とのことであった。そして近年はその勢いは増しているということであった。

市場から移動して世界的に広がる量販店『カルフール』を見てきたが、BIOと呼ばれる有機の売り場がしっかりしていた。その売り場全体での割合は有機が2割、慣行栽培が8割というところだろうか。
201562818465.jpg雑貨、家庭用品のBIO売り場も充実していた。安い物を大量に売ることを目的とした量販店でもこのレベルに達しているのは、国民がよく理解しているという事を如実に示す良い証拠だと思う。味が良く、安全が高く、健康に寄与するものが有機食品であるという当たり前のことがこの国では定着している。そしてアメリカ同様にその価格はどんどん安くなってきている。そのことがお客を増やし、売り場を増やし、農地はどんどん有機に生まれ変わるという善循環が起きているという。

カルフールの後はショッピングセンター内にある自然食品店によってみたが、品揃えが豊富であることに驚かされる。肉の売り場や魚の売り場もBIOである。
2015628184643.jpg肉のBIOの意味は有機の餌で育てたという意味であり、魚のBIOとは天然物、もしくは養殖でもその餌はすべて有機の餌で育てたと言うことである。特筆すべきは客層がすべての世代を網羅していること。日本では大まかに言うと、妊婦さんを軸に1つ(妊娠前と子育て)、団塊の世代を軸に1つあるだけであるが、ここではすべてのジェネレーションが有機を求めるのである。また店員がかっこいいし美人が多いという印象がある。つまりクールでいかす仕事なのである。社会のいまと未来を考えてすべての世代が味と安心と健康で繋がる、これがこのフランスの有機市場であろう。まさに有機的に繋がっているのである。

世界を変えるフリーの社会(イギリス・トッドモーデンから)

久しぶりに降り立ったイギリスは、もうすでにコートやダウンジャケットを着るぐらいの気温であった。トッドモーデンという町に行くことにしたのはこの町のインクレダブルエディブルガーデンと言うムーブメントが注目を集めているからである。イングランド北部、産業革命が起こったマンチェスターから北東に電車で約40キロ、その町トッドモーデンはどこにでもあるイングランドの普通の田舎町のようであるが、21世紀の食と命の革命が起こっている町なのだ。

この町では野菜やハーブがどこでも摘まんで食べることができる。いろんな場所に自分の庭に栽培する食べれる野菜やハーブを無料で提供し、行く人に『これはどうして食べたら良いのか、そして何の効用があるのか』教えているのだ。列車を降りてトッドモーデン駅のホームに立つとそこはもうすでに他人のための無料の菜園、新しい命の革命のスタート地点である。
201562954816.jpg*ベンチの横、標識の下は『インクレダブルなエディブル(食べられる)ガーデン』
インクレダブルという英語をどう訳するが適当か判らないが、『途方もない、信じられないほどすてきな』とでも表現してみる。ここはすべてインクレダブルな食べられる菜園で革命を起こし、世界中の革命参加希望者が集まる町である。途方もない、信じられないほどすてきな事が起こっている町である。
201562955048.jpg駅の構内にはグリーンルートという道案内があり、自然の中を「発見」を目的に廻るルートの案内がある。それに沿って道を巡ると至る所に易しい哲学や実践がちりばめてあり、ヨーロッパ中、北米、アジア、オセアニアからも足を伸ばして訪れる人のある発見のひとつを紹介してみる。下のパネルは植えてある野菜の種類、そしてそれを食べることの効用が書かれてあり、『Go on,take some.It’s all free(どうぞ、召し上がれ、全部無料です』と書かれてある。自分の庭に他人ために食べれる野菜とハーブの食べ方と効用を書くのである。家庭菜園は自分が食べるためにするものであると普通は思うが、ここでは他人のために自分が作るのだ。他人が人の庭先に入って、勝手につまみ取って自宅で食べても良いのだ。日本人はこの様な発想をするだろうか?
そしてその食べれる野菜は蜂や虫によって受粉され、我々人間が食べることが出来るのだと教えてくれる。そして蜂や虫を大事にすることが命全体を大事にすることであることを、子供達にも判るように諭している。決して押しつけがましくも教育者ぶってもいないのである。現にこの運動は住民のボランティア活動によって運営され、営利目的ではない。蜂や虫がいないと言うことは、食べ物がなくなることであり、人間の命も危うくなる。そのことを易しく教えてくれる。そしておいしさを発見するのだ。買った野菜にない新鮮さ、おいしさと共に作った人々の優しさを食べることが出来るのだ。そして人は考える、このガーデンに人が引きつけられる意味を、自分がしたいこと、未来のためにしておくべき事を。もし食糧がふんだんにあれば、争いごとが起こるであろうか?明日生きていく食べ物に効用があり、必要十分な栄養と効用があれば、命と食の世界はどう変わるのか?本当に必要なのは本当の食か、加工食品?それともお金だろうか?
201562955132.jpg*秋なので収穫がほとんど終わっているが、このセラピストの店の前も他人のための庭
201562955236.jpg*子供達が作った他人の為の庭
201562955432.jpg*橋の下も立派な菜園。鳥の巣箱と蜂の巣箱が見える。蜂は大事な人間の仲間。
われわれのNPOの考えにも通じるところがあるのは、この運動は種の交換会から始まったという点である。奇しくもこの10月12日は世界の400の都市で遺伝子組み換えの種の反対パレードの日であった。当然、日本のメディアは一切報じないが、世界では大きな話題として伝えられている。命と食を語るとき、基本の基本は種である。その生存の基本が揺らいでいる。そのことを世界中の人々が危惧している。
Take some. It’s free. そう、種は咲いた花からまた種を取れば永遠にフリー(無料)なのである。そしてフリー(自由)を手に入れることが出来るのだ。このガーデンは無料であるという意味と自由、何者にも束縛されないで食用の自由さを手に入れる意味がある。食糧、その基本となる種はそもそも無料であり、元から永遠という自由を手にしているのである。その中でわれわれ人間は何万年も生きてきたのだ。その自由がお金でも買えない時代が来ることを危惧して世界で自由を求める運動がこの他人のための菜園であり、世界中で行われている遺伝子組み換えの反対パレードである。
詳しくはこのサイトをご覧ください。
http://rt.com/news/monsanto-march-berlin-protest-115/
日本人の知らないフリーな世界が広がってきている。日本人には何も知らされないことに危惧を感じてイングランドを後にした。また来年の5月にはフリーの町の花盛りを取材します。

アリス・ウォーターとオーガニック(カリフォルニア・ベイエリア報告③)

「マーティン・ルーターJr中学校」から歩いて15分、地域鉄道・バート(BERT)のバークレー駅から歩いて15分のところにアリス・ウォーターのお店「シェ・パニーズ」があります。
彼女が提唱し続けているのはオーガニック野菜の地産地消で、この素材と哲学を元に最高の食事を提供するのがシェ・パニーズです。ベイエリアでも予約の難しいレストランとして知られているらしく、営業開始から30分で予約のお客で席が全て埋まる有り様でした。彼女と彼女のお店に関しては、以下のサイトを参考にしてください。店の様子と彼女の表情も伺えますhttp://www.shogakukan.co.jp/pr/90th/356714.html 。
グルメでない私にはネコに小判の感がありましたが、料理は一皿一皿に個性と品があり、良心的で真面目に作られているという印象でした。素材が、野菜が喜びに満ちているのが見ただけでも感じられ、口に入れるともっと分かります。要はシンプルという哲学――野菜とは何か、料理とは何か、食べるとは何かということにつきるのでしょう。お客さんの表情も穏やかです。食と心、食と身体は連動していると、つくづく感じさせられました。

さて、そのアリス・ウォーターが、オーガニック野菜を使ったレストラン展開や中学校改革をはじめとする社会教育のベースにしたのが、この地域に以前から根付いているオーガニック野菜の地産地消の形態です。バークレーの近くに昔からある食品スーパーを見つけました。撮影の許可を得たのでご紹介しましょう。http://www.andronicos.com/2015757347.jpg

まず驚いたのは、ここが高級スーパーであることです。日本でいえば紀伊国屋か明治屋といったところでしょうか。高級食材の品揃えも素晴らしく、この辺りの生活レベルの高さが伺えます。次に驚いたことは、オーガニック野菜の種類の豊富さです。野菜のほぼ全てにどこで作ったかどんな種類の野菜かという表示と共に、オーガニックの表示が目に止まります。本当の高級野菜とはオーガニックのことなのだと改めて気づかされました。そして、その中に「先祖伝来種」が数多く含まれていたこともみなさんにお知らせしなければなりません。2015757428.jpg

英語で「エアルーム」(HEIRLOOM)と呼ばれる先祖伝来種は、人類の農耕の歴史と共に受け継がれてきた古い種のことで、瀬戸内海環境会議が扱っている種の中にも、トマト、ナス、ほうれん草、ブロッコリー、パプリカ、シシトウ、ラデッキオ、エンダイブ、ルッコラ等々の先祖伝来種があります。
この地元スーパー、創業は1929年というから驚きですが、モットーは「この地域のみなさんにこの地域で採れた品質の良い安心できるものを買っていただきたい」ということで、その先祖伝来種の野菜や果物を多く扱っていることを“売り”にもしています。
その理由について、青果担当の方にインタビューしてみました。
「この店には先祖伝来種が多いですね。ここにあるトマトも先祖伝来種ですが、どうして多いのでしょう?」
「そりゃ、ずっと昔からこの店に置いているからさ。どの先祖伝来種も味がいいのが特徴だよ」
と、大変シンプルな答えが返ってきました。

日本には品種改良のトマトが溢れています。しかしこちらの高級店では先祖伝来種が多いとはどういう事でしょう。
有機野菜を種からこだわり有機で育て、これこそが紛れもなき高品質の野菜であると高級店で販売するアメリカと、一方、色や形、甘さで勝負の品種改良した種で、農薬化学肥料を多用して作られた野菜が百貨店、高級スーパーに所せましと並ぶニッポン。
果たして、我々はこの明らかなレベルの違いを埋めることができるのでしょうか?先ずは本物で安全な野菜、安全な農法、そして安全な種と、解決しなければいけない課題解決が先に行われないといけないと思いましたし、それに加えて我々消費者の知識と意識レベルを上げなくてはいけないとも痛感する旅でした。

本当の食により地域と住民が繋がっていく(カリフォルニア・ベイエリア報告②)

アリス・ウォーターという名前の人を、私は正直言ってよく知りませんでした。ただ数年前から、サンフランシスコ郊外のバークレー市にある中学校が菜園を作り、それが大きな動きになっていること、またホワイトハウスにオーガニック菜園が作られ、それを進めてきたのが著名な料理家であったこと、などの情報が気になってはいましたが、それらの全ては上手く繋がらず、断片的なニュースとしての理解でした。そのキーになるのが一人の料理家であったことを突き止めたのは、『食育菜園・エディブルスクールヤード(家の光協会)』を読んでからのことでした。 20157572023.jpg

人種も生まれ育った状況も家族状況も違う子供達が通う「マーティン・ルーサー・キングJr中学」は非常に荒れていましたが、その原因を突き止めていくと、朝食を食べない(食べさせてもらえない)子供、ジャンクフードばかりで手作りの食事を食べた経験の無い子供が非常に多く、家庭環境、また食生活に大きな問題があるということが分かりました。時は1994年、子供たちの非行や問題行動に食が関係していると人々がまだ気が付かない時代、この都会生活、現代生活の盲点に気が付いたのがアリス・ウォーターとこの中学の校長先生でした。
それ以来彼らと先生達、そして親たちは、子供たちが食べられる菜園を作り、それを育み、料理し、残渣をまた大地に戻すという命の繋がりでもって学んでいく、そんな教育を始めたのです。そしてそのことが現在はホワイトハウスまで広がっていったのです。

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 この学校に足を踏み入れる時、アポイント無しの日本の訪問者、しかも素性も目的も知らない人間を受け入れてくれるかどうか不安でしたが、拍子抜けするほど快く受け入れてくれました。実はこの中学には世界中から日々訪問者が来ているのです。アフリカやアジアでも命の教育が注目されていることから、受付で日付とサインを記入し、入校シールを貼れば学内の全てのことを見せてくれるのです。
ここには生徒と教師、および様々な協力者とで運営されている食育菜園があります。その菜園の隣にはキッチン、野菜の残りを堆肥化するコンポスト、残りを処理する鶏小屋、小さな池、はたまたピザやパンを作る窯まであります。ここで種や苗から作物を育てて調理し、食べ、そしてまた大地に戻していきます。当日も数クラスがこの作業をしていました。邪魔しないようにソッと見ていると、恐らく通常の授業にも馴染まなそうな生徒に、教師が植物のことで声をかけていました。他の授業には答えらしきものがありますが、ここでの答えは一定ではなく、その「こと」についてどう感じるか、これが答えであるように見受けられました。わらの上で座り、土を触り、命を育む彼らはこの菜園という無限のフィールドで何を見つけていくのか――。かつての荒れた学校から、世界中の教育者、社会を変革しようと努力する人々を引きつける学校へと変貌したこの学校、そしてその子供たちは、見ず知らずの訪問者に対してもプライドとも言える気高さ、誇らしさを感じさせていました。
食の問題は社会全体の問題です。解決は容易ではありませんが、その視点に立つと子供達に教えてもらうことがたくさんありそうです。そんな子供達の表情に学ぶために、いつかまたここに帰って来たいと思います。

本当の食を提供する人々、求める人々(カリフォルニア・ベイエリア報告①)

美しい桜の花咲く2月末のサンフランシスコ、その一帯のベイエリアからのレポートをお送りします。
有機の種と出会ってから、その世界的な動静を見るために4年前からこのベイエリアをたびたび訪れています。その昔は反戦運動の拠点として、現在ではITのみならず、エコロジー文化、エコロジービジネスの重要な拠点であるこの地の「有機ビジネス」を見ることは、現在日本に欠けているもの、また日本にいずれ訪れるであろう新しい潮流を感じることが出来ます。
最初に向かったのはオーガニック食品マーケットでした。アメリカ、イギリスに店舗を持つ大手自然派スーパーである「ホールフーズ」は、圧倒的な品揃えの豊富さによって幅広い層を顧客に抱えています。PB商品は価格で勝負、NBハイエンド商品は品揃えで勝負していることを見ると、歴史と信頼性の高さが商品に乗り移っているとも言えます。ビジネスモデルとしては既に成熟を向かえている、言い換えればあらゆる顧客層に浸透した信頼できるビジネスに昇華しているとも言えるでしょう。
この大手のホールフーズ以外の店では、「トレーダー・ジョー」http://www.traderjoes.com/が、比較的安価なオーガニック商品の品揃えと売れ筋に絞り込んだ商品政策で、歩いて寄れる、勤め帰りに寄れる気軽なマーケットとして人気を呼んでいます。

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アリゾナ出身の準大手とも言える「スプラウツ・ファーマーズマーケット」http://sprouts.com/についてはまたの機会に詳しく書きますが、写真にあるように「オーガニック・ミート」、「フリーレンジ・チキン」が人気の店でした。オーガニック・ミートとは餌である牧草も穀類も全てオーガニックの肉のことで、最上級の品質、安心が手に入るという意味でもあります。またフリーレンジとはある一定の放し飼い状態で育てられた鶏のことで、鶏のストレス、病気、ワクチンの少なさを意味しています。
カリフォルニアでは昨年末に遺伝子組み換え表示の義務化、法令化を問う住民投票が行われましたが、その結果は大方の予想を覆して「遺伝子組み換えの有無は表示無しでOK」ということになりました。上記のオーガニック市場の関係者や顧客についてはとんでもない事態を迎えたわけです。つまり買った商品に含まれている穀物や野菜は中に何が入っていてもそれは問われないし、表示義務はメーカーにないということです。
そんな嵐が去った後で訪れたこの店の肉売り場には、安全な肉(普通のスーパーに並ぶ肉は全て遺伝子組み換え飼料を餌として育てられた家畜のもの)を求める人が大勢でありましたし、特にオーガニック・ミートは一番先に人が並ぶ人気商品でした。価格は普通のスーパーの同量の肉の約2倍~3倍でしたが、飛ぶように売れていました。人々が健康と環境、そして食のあるべき姿を求めてどういう風に動いているか、その最先端の情勢が見られる場所として、これからも目が話せないベイエリアのマーケットでした。

有機農業を推進し、応援する「Webエコピュア」の紹介

EM環境マガジン「Webエコピュア」は、EMを活用しての環境の改善、また従来の農薬や化学肥料に頼らない安心安全で高付加価値農業を目指して、日本農業の進むべき方向や課題、具体的な取り組みを紹介しています。その中から一部を抜粋しご紹介いたします。

【有機農業トピックス】
■有機農業から見えてくる 種の世界に起こっていること 有機種苗セミナー

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IFOAM (国際有機農業運動連盟)JAPAN・有機種苗連続セミナーが8月24日、東京・永田町の憲政記念館講堂で開かれ、有機農家や国内の種苗メーカー、流通関係者など約200人が参加しました。

有機種苗の普及が遅いにもかかわらず、有機農産物の認証に有機種子を義務付つける動きが強まり、有機認証農家に危機感が生まれています。ちなみに世界の有機農産物は有機種子から育てることが常識となっています。そんな状況下、まずは有機種苗の現状を知ろうと、有機農業推進議員連盟や特定非営利活動法人全国有機農業推進協議会、特定非営利活動法人日本有機農業研究会などが協力して、種苗に関する団体や個人が一同に会しました。セミナーでは、世界のGMO(遺伝子組み換え種子)戦略をはじめ、有機農業の原則である有機種子・有機種苗の重要性、自家採種のメリット・デメリットを学び、すべて外国にたよる種子の現状をどう変えていくかを議論しました。

「種子メーカーの世界戦略」と題した基調講演を行った天笠啓祐さんは、近くのホームセンターで売られている種子の産地を調べてみると、「販売されている種子は244種類。国産はクロマメ、カボチャ、エダマメの3種類、残りの241種類の種子はすべて外国産で、しかも京野菜の種子はニュージーランド産、大根はほとんどが米国産で、日本独自と思われている作物の品種の種子が、ことごとくイタリアやメキシコ、タイなどからきている」と身近なところから、日本の種子の現状を報告しました。
(続きを読む 提供:Webエコピュア)http://www.ecopure.info/special/yuuki/topics_a/topic_a24.html

【有機農業トピックス】
■国際有機農業映画祭2011
「それでも種をまく」
 
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国際有機農業映画祭2011(主催・国際有機農業映画祭運営委員会)が、11月19~20日に東京・渋谷の国立オリンピックセンターで開催され、両日で延べ600人が全国から参加しました。この映画祭は、2007年に始まり、これまでに58作品を上映し、うち13本の外国作品に日本語の字幕をつけ、15作品を日本で初上映しています。
 
今回は、3月11日の東日本大震災に加え、福島第1原子力発電所の事故により開催そのものが危惧されましたが、放射能と有機農業をまっすぐにとらえ、その先にある希望をも見据えて、「それでも種をまく」をテーマに土の力とそれを破壊するものを象徴する作品が上映されました。また、運営委員が被災地に入り、土壌の放射能汚染という危機にある農民の生き様をフィルムに収めた自主制作映画「それでも種をまく」が公開され、大きな反響を呼びました。
(続きを読む 提供:Webエコピュア)http://www.ecopure.info/special/yuuki/topics_a/topic_a23.html


【Webエコピュア インタビュー「有機農業推進法の画期的意義 日本の農が変わる】
■第11回インタビュー 有機農業と種子
どのような種を守るか・どのように守るか・誰が守るか
公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 研究員 中川原敏雄
公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 系制御チーム 石綿薫
聞き手 ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット 代表 入沢牧子

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FAO国際連合食糧農業機関が、2010年10月に第2回食料・農業のための世界植物遺伝資源白書を発表しました。その中でこの100年の間に75%の農作物の遺伝的多様性が失われ、このまま気候変動が続けばピーナッツやジャガイモ、豆類など重要食物作物の在来種の22%までが、2055年までに消滅すると報告されています。こうした生物多様性の喪失は、人口が90億となる45年後には自らを養う食料生産に重大な影響を与えるとしています。

こうした問題をさらに深刻にしているのが、先進国による種子の独占、新品種の特許登録、遺伝子組み換え作物問題などで、農民がその土地で種子の採種(自家採種)をしながら行う伝統的な自給的農業、家族農業、有機農法や自然農法を続けることが難しくなっています。

こうしたことを背景に有機農家を中心に在来種の交換会が行われるなど、オーガニック志向の人たちの種子への関心が高くなってきました。1991年から自然農法による品種育成(育種)と採種を行い、自然農法・有機農業生産者へ種子を頒布している(公財)自然農法国際研究開発センターの中川原敏雄さんと石綿薫さんにお話を伺いました。聞き手は、「ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット」の入沢牧子さんです。
 (続きを読む 提供:Webエコピュア)http://www.ecopure.info/special/yuuki/interview05/index.html

砂漠の野菜とハーブが教えてくれたこと。

7月下旬のイスラエルの気温は38度という高温であった。砂漠はその暑さ故に生命をより寄せ付けない命なき土地に見えなくもないが、その中でイスラエルの有機の野菜とハーブは、少量の水で活力溢れる命を謳歌していた。訪れた畑のピーマンはそのきれいな形の姿に違わず、畑でかぶりついても唾が出るほど美味しい。ハーブは健康な甘さと香りを携えている。
ヨーロッパ、北米での有機の種の需要について以前は有機農家のみであったが、現在は慣行農業農家が増えてきた。種の数量ベースでは有機農家と慣行農家の比率は8:2であるが、金額ベースでは5:5という比率となった。高付加価値型の種を慣行農家は欲しがるその理由は①世界的規模の気温の変化、温暖化 ②世界的規模の水不足 というグローバルな問題にあった。つまり自然界の過酷な環境変化に、従来の種が適応できないということだ。これは元マサチューセッツ工科大学の先生に伺った話ではあるが、農薬や化学肥料を与え続けると遺伝子に変化が起こる。その先生にお願いしてボストンのラボでジェネシス社の種を遺伝子検査していただいたところ、『完全なる遺伝子配列を持っている』との評価を得た。市場に出回っている種は、古来遺伝子は完全であったものが、慣行農法により変化して来たとのことである。
それについてはこの事も思い出した。広島の有機農業をして30年という方はこのように教えて頂いた。『30年前の有機野菜には害虫など来なかった。ところがいつの頃からか虫が来るようになった。土は昔から有機であり何も変わらない。虫が来る理由は種が変化したとしか思えない』これは重要な証言として記憶にとどめておく必要がある。
慣行農家が有機の種を選ぶ理由は他にもある。③味が良い、おいしい、風味が良い つまり出来た作物の商品性が高いということである。これは言うまでもないが、本当の命の味、本来の栄養価があるということであろう。特に栄養価については専門機関でいずれ調査を依頼することを計画している。つまり本来の野菜が持つ栄養価が復活すれば、本当の健康野菜が食卓に並ぶことになる。
砂漠で育つ野菜やハーブが教えてくれること、それは命の凄さか警笛か。いずれにせよ、市場が反応しているという事は、自然に合わせて農業が変化していることに他ならない。本当の有機野菜で環境と健康を取り戻したいという我々の思惑とは別のベクトルが、世界で動き始めている。

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